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今週デビューの注目馬ピックアップ

次回は8月23日に更新する予定です。


by つきじ修治



新馬勝ち馬の血統評価&配合ポイント

ショウナンバレリオ 牡 父エピファネイア 母ウインデンファーレ/ダンスインザダーク 池添兼雄厩舎
評価  中距離 芝○ ダ○
 サンデーサイレンス4×3(中間断絶)を呼び水として、Northern Dancerクロスを伴うNijinsky6×4とHail to Reasonの系列ぐるみにより全体をリード。近親度が強くシンプルさに欠けるため、クラスが上がった際の決め手はやや不足するが、生きているスピード・スタミナの質が高く、好調期の意外なしぶとさを秘めた配合馬。
 
ジュビリーヘッド 牡 父ロードカナロア 母ローズノーブル/ディープインパクト 安田隆行厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ□
 Northern Dancerクロスを伴うNijinsky7×5により全体をリード。影響度数値BCBBと非常にバランス良くまとめられた点が当馬の見どころ。また、Princequillo、Tourmentなど良質な欧州系の血がクロスとなり、祖母ヴィアンローズの生かし方にも妙味がある。開花後は先行策や好位からの安定した走りが見込めるタイプ。
 
ポレンティア 牝 父ハーツクライ 母ポーレン/Orpen 田中博康厩舎
評価  中距離 芝○ ダ□
 Halo3×5(中間断絶)を呼び水として、Northern Dancer5×5・6の系列ぐるみにより全体をリード。比較的少ないクロス馬により父母のキーホースが押さえられ、血の結合状態も良好。祖母の世代後退でバランスがやや崩れており、ムラな面はありそうだが、好調期に芝中距離戦で反応の良い走りを見せる可能性を秘めている。
 
リネンファッション 牡 父キンシャサノキセキ 母リネンパズル/パラダイスクリーク 坂口智康厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 Halo4×4の系列ぐるみが明確な主導となったことは、この配合の長所。Djebel−Tourbillon、Princequilloなどがかくし味的に押さえられ、父の母ケルトシャーンや母の父パラダイスクリークの持つスタミナ要素もしっかり活用されている。上位クラスに入った際の決め手にやや不安を残すが、好調期に長く良い脚を使えるタイプ。
 
ペコリーノロマーノ 牝 父ロードカナロア 母ヴィラ/ディープインパクト 久保田貴士厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ□
 Secretariat(=Syrian Sea)5・6×6の系列ぐるみと、Northern Dancerクロスを伴うNureyev5×5により全体をリード。これにMill Reef6×5(中間断絶)のスタミナをアシスト。少しシンプルさに欠けるものの、生きている血の質の良さは魅力。平均ペースのレースでしぶとい走りが期待できる個性的なマイラー型の配合馬。
 
シャンドフルール 牝 父キズナ 母バイコースタル/Gone West 松永幹夫厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ○
 Northern Dancer5・6×5・6は中間断絶のため影響力はやや弱く、Secretariat5×4の系列ぐるみにより全体をリード。血の流れや統一性といった面は万全ではないが、主導の明確性を備え、父母を通じて大きな不備なくまとめられた点に妙味がある。開花は比較的早く、一瞬の切れ味よりもスピードの持続力で勝負するタイプ。
 
メメントモリ 牝 父ダイワメジャー 母フリーティングスピリット/Invincible Spirit 池添学厩舎
評価  短〜マ 芝○ ダ□
 Northern Dancer4×5(中間断絶)を呼び水として、Turn-to、Lady Angela、Almahmoudの系列ぐるみにより全体をリード。母の世代後退や父母双方に不備を生じたことから、安定味や成長力は今一つ。そのかわり、前面でスピード系の血が強調されており、仕上げやすいタイプ。早期の芝短距離〜マイル戦への適性が備わる。
 
ホウオウピースフル 牝 父オルフェーヴル 母ツルマルワンピース/キングカメハメハ 大竹正博厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ○
 サンデーサイレンス3×4(単一)を呼び水とした配合形態。Le Fabuleux6×5の系列ぐるみをスタミナの核とする半兄ブラストワンピース(父ハービンジャー)ほどの個性はないが、前述の3×4とSanctusクロスにより欧米の血をまとめ、スピード・スタミナのバランスは良好。好調期にしぶとい末脚を武器とした走りが可能。


by つきじ修治

メディア掲載情報
 東京スポーツ(系列紙含む)で連載されている「新馬戦血統指数」「新馬勝ち馬この一頭」「研究室の結論」以外のメディアでの活動状況をお知らせします。

2019.05.09
『ザッツPOG 2019〜2020』(東京スポーツ新聞社)が発売になりました。「種牡馬別注目の2歳馬」のコーナーを担当しています。
2019.04.27
『天才! のPOG2019〜2020』(メディアボーイ)が発売になりました。「T理論で配合を読み斬る! 新種牡馬のススメ」のコーナーを担当しています。
2019.04.25
『競馬王のPOG本 2019−2020』(ガイドワークス)が発売になりました。巻末袋とじ「最終結論」のコーナーを担当しています。



ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)のI理論評価基準


 ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)では、下記のとおりチェック項目を@〜Jに分類し、評価ランクを6段階で設定しています(なお、下部4項目は評価ランクに反映されない参考データです)。

@主導明確性
A位置・配置
B血の結合度
C血の集合力
D弱点・欠陥
E影響度バランス
F種類・数
G質・再現度
H流れ・統一性
Iスピード要素
Jスタミナ要素
----------------
■芝適性
■ダート適性
■日本適性
■成長力

 血統評価ランクの算定は、まず@〜Jの各項目を○、□、△で評価した上で、○=10ポイント、□=5ポイント、△=0ポイントとし、それらすべてのポイントを合計します。

評価ランクと合計ポイント(全馬の想定分布率)
Sランク= 80以上 (2%)
Aランク= 70〜75(10%)
Bランク= 60〜65(20%)
Cランク= 50〜55(35%)
Dランク= 40〜45(30%)
Eランク= 35以下 (3%)

近年の活躍馬の評価例
ソウルスターリング
(父Frankel、母スタセリタ、母の父=Monsun)
評価ランク=
@主導明確性   〇
A位置・配置   □
B血の結合度   □
C血の集合力   〇
D弱点・欠陥   〇
E影響度バランス □
F種類・数    △66
G質・再現度   ○
H流れ・統一性  〇
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  ○
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    △
■成長力     ○
距離適性=中〜長
《初勝利時の評価コメント》
 Northern Dancer4・5×5の系列ぐるみを主導として、ドイツ系Birkhahnのスタミナをアシスト。その他にもPersian Gulf、Tantiemeなど重厚な欧州系の血が押さえられ、スタミナ面は父よりも上。いかにも欧州の深い芝向きといった内容で、今後の課題は日本の硬い芝への対応となるが、開花を果たした際の底力は十分に備わる。

サトノダイヤモンド(父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父=Orpen)
評価ランク=
@主導明確性   □
A位置・配置   □
B血の結合度   〇
C血の集合力   □
D弱点・欠陥   〇
E影響度バランス 〇
F種類・数    □55
G質・再現度   □
H流れ・統一性  〇
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  □
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    □
■成長力     □
距離適性=中距離
《初勝利時の評価コメント》
 Halo3×4・5(中間断絶)とNorthern Dancerの系列ぐるみを前面に配しており、この形態は同父産駒ヴィルシーナ(ヴィクトリアM連覇)と共通性があるが、スピード・スタミナや全体のバランスという面でいえばむしろ当馬の方が上。距離の融通性も備わっており、開花を果たせば上位クラスで通用可能な血統構成の持ち主。