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今週デビューの注目馬ピックアップ

7月4日
福島5R・芝1200m・10頭
テセウス
ビーマイベイビー
サツキティアラ
セイウンダイモス
ラインオブフェイト
 テセウスの配合はMr. Prospector5×5の系列ぐるみを主導として、Blushing Groom4×5(中間断絶)を通じて良質なスピード・スタミナをアシスト。短距離路線でしぶとい先行力発揮が期待できるタイプ。
 ビーマイベイビーはCaerleon4×4の系列ぐるみを主導とした個性派配合。サンデーサイレンス3×4やAlleged5×5も派生し、必ずしもスプリンタータイプではないが、好調期の意外性を秘めた配合馬。

福島6R・ダ1150m・16頭
バクシン
ミスズグランドオー
チェリーオリオン
マイネルレペスト
マイネルタイムリー
 バクシンはRaise a Native5×5の系列ぐるみを主導として、Almahmoudのスピードを補給した仕上がり早の配合馬。血の統一性を欠くため切れ味は不足するが、ダート適性や距離の融通性が備わっている。
 ミスズグランドオーはBold Ruler5×6・6・7の系列ぐるみを主導として、強調された父サウスヴィグラスの良さを再現。堅実なタイプではないが、同父産駒らしいダート巧者型の血統構成を示している。

阪神5R・芝1400m・16頭
ジャカランダレーン
ジャンカズマ
シャスティーナ
スカーレットジンク
レッドロムルス
 ジャカランダレーンはサンデーサイレンス4×3の系列ぐるみにより全体をリード。近親度は強いものの、主導の明確性を備えた点はこの配合の見どころ。父ラブリーデイ自身よりもスピード優位の内容。
 ジャンカズマはNorthern Dancer5・5・6・7×
5・5の系列ぐるみにより全体をリード。全兄サーブルオールがマイル以上で5勝を挙げているように短距離型の内容ではないが、血統構成はなかなか優秀。

阪神6R・ダ1200m・9頭
デュアリスト
バイオレットジンク
サムワンスペシャル
ヨッシーフェイス
 デュアリストの配合はHalo4×5の系列ぐるみが主導。Raise a Nativeのアシストなど米系スピードの生かし方に見どころがあり、早期の短距離〜マイル戦向き。先行力を武器としたしぶとい走りが可能。
 バイオレットジンクはシンプルさに欠ける配合形態だが、Mr. Prospector4×5(中間断絶)、Seattle Slew4×5・6(単一)などを前面に持ち、父パイロのイメージ通りダート巧者型の内容を示している。

函館5R・芝1200m・10頭
プライムデイ
スカイトライア
ボイオートス
ワールドクルーズ
スイートアリエス
 プライムデイの配合はBusted5×6(中間断絶)、Highclere(単一)を前面に持ち、欧州系の血をうまくまとめた点が魅力。必ずしもスプリンター型ではないが、仕上がった際の意外性は十分に秘めている。
 スカイトライアはNorthern Dancer5×4(中間断絶)を呼び水として、Native Dancer、Bold Rulerなど米系スピードを傘下に収めている。こちらも短距離型ではないが、好調期のしぶとさが備わっている。
 
7月5日
福島5R・芝1800m・16頭
スペシャルドラマ
タウゼントシェーン
スワーヴエルメ
オーホンブリック
セイウンロミオ
 スペシャルドラマの配合はサンデーサイレンス4×
3(中間断絶)を呼び水として、Hail to ReasonとSomethingroyalの系列ぐるみにより全体をリード。切れ味はやや不足するが、芝1800m戦は合っている。
 タウゼントシェーンは母系に配置されたドイツ系を活用できず、クラスが上がった際の信頼度は今一つだが、父の父方Haloに血を集合させた点に妙味がある。平均ペースのレースでしぶとい脚が使えるタイプ。

福島6R・芝1200m・12頭
ニューフィー
ビギニングドリーム
セイーサ
ロンギングバース
マイネルカーニバル
 ニューフィーの配合はMr. Prospector5×4の系列ぐるみ主導の明確性が見どころ。Hail to Reasonのスピード、Mill Reefのスタミナアシストを受け、好調期にしぶとい走りが可能な芝・ダート兼用タイプ。
 ビギニングドリームはSeeking the Gold4×4(中間断絶)により欧米のスピード・スタミナをまとめた個性派配合。こちらも芝・ダート兼用型で、仕上がった際に意外なスピードを発揮する可能性がある。

阪神5R・芝1600m・15頭
コンヴェクトル
ステラヴェローチェ
サンデージャック
テーオーダヴィンチ
イリマ
 コンヴェクトルの配合はTurn-toクロスを伴うHail to Reason5×5が主導。父内欧州系スタミナを生かし切れなかったが、Haloやノーザンテースト、テスコボーイが強調され、仕上げやすさが備わっている。
 ステラヴェローチェはHaloとNorthern Dancerの系列ぐるみを主導とした配合形態で、生きている血の質の良さが魅力。シンプルさに欠けるためムラだが、好調期に平均ペースのレースでしぶといタイプ。

函館5R・芝1800m・6頭
アランデル
アークライト
ライトニングホーク
 アランデルはBering3×3(中間断絶)を呼び水として、Lyphard5×5・5の系列ぐるみにより全体をリードする非常に個性的な血統構成。スピードの引出しに時間を要するが、動向にぜひ注目したい一頭。
 アークイライトの配合はGainsboroughを核とした血の流れや、父の父方Haloへの集合力を備えた点に妙味があり、開花は比較的早いタイプ。全姉ハープスター(桜花賞)の実績が示す通り差し脚に良さがある。



新馬勝ち馬の血統評価&配合ポイント

スライリー 牝 父オルフェーヴル 母ビジョナリー/ディープインパクト 相沢郁厩舎
評価  中距離 芝○ ダ○
 サンデーサイレンス3×3(中間断絶)を呼び水として、父や母の父の持つスピード・スタミナ要素は比較的うまく活用されている。惜しまれるのは、祖母の世代後退によりバランスが少し崩れていることで、安定味や硬い馬場での瞬発力は今一つ。平均ペースや少し時計を要する芝中距離戦に向き、好調期のしぶとい末脚発揮は見込める。
 
メイショウイチヒメ 牝 父メイショウボーラー 母メイショウマンボ/スズカマンボ 飯田祐史厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 Hail to Reasonクロスを伴うHalo4×4を主導として、NijinskyやNashuaのスタミナをアシスト。少しシンプルさに欠けるものの、父母のキーホースはほぼ押さえられている。母メイショウマンボ(エリザベス女王杯、秋華賞)内で活用されていたNijinskyを押さえたことから、同父産駒としては距離延長への対応も可能なタイプ。
 
フォドラ 牝 父ロードカナロア 母セイングレンド/バブルガムフェロー 牧浦充徳厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ□
 Northern Dancer5・6・6・8×5・6(中間断絶)を呼び水として、Hornbeam7×5の系列ぐるみにより全体をリード。Almahmoud、In Realityのスピード、Preciptic、Nashuaのスタミナを補給。主導の明確性は万全ではないが、全体のバランスの良さや母の血を再現した点は見どころ。開花後の安定した走りが見込める。
 
ルーチェドーロ 牡 父マクフィ 母アラフネ/クロフネ 高橋裕厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 Mr. Prospector5×5の系列ぐるみが主導。Hail to Reason、Northern Dancerも5代目で系列ぐるみとなり、主導・血の集合の明確性は今一つだが、全体を通じて大きな不備を生じず、バランス良くまとめられた点は長所。ダート適性が備わり、芝も時計を要する馬場や単調なレースならば対応可能。先行して粘る競馬が合うタイプ。
 
ロードマックス 牡 父ディープインパクト 母パーフェクトトリビュート/Dubawi 藤原英昭厩舎
評価  中距離 芝○ ダ□
 Northern Dancerクロスを伴うLyphard4×6、Sir Ivor5×6・7の系列ぐるみを主導として、強調された父の母方Alzaoのスピード・スタミナをうまく再現。母内の世代後退は不安材料で、堅実な走りを見せるタイプではないが、「35」という少ないクロス馬でまとめられた点にも妙味があり、好調期の意外性は十分に秘めている。
 
ニーヨル 牡 父シニスターミニスター 母カリビアンセレブ/ゴールドアリュール 畠山吉宏厩舎
評価  短〜マ 芝□ ダ○
 Mr. Prospector5×4(中間断絶)を呼び水として、Bold Ruler、Hail to Reason、Almahmoud、My Babuなどのスピードを傘下に収める。クラスが上がった際にはツメの甘さを見せるかもしれないが、同父産駒としてまとまりのある血統構成を示しており、ダート短距離〜マイル路線で好調期のしぶとい先行力発揮は期待できる。
 
ダノンザキッド 牡 父ジャスタウェイ 母エピックラヴ/Dansili 安田隆行厩舎
評価  中距離 芝○ ダ□
 Lyphard5×5の系列ぐるみを主導として、Dansili、Diesis、Alzaoなど良質な血で構成された母の良さを再現。血の集合の明確性に欠けるため、上位クラスでの瞬発力勝負に少し不安はあるが、スピード・スタミナや全体のバランスがしっかり整い、開花後は堅実かつしぶとい差し脚発揮が期待できる。距離の適応範囲も広いタイプ。
 
ディープエコロジー 牝 父クリーンエコロジー 母ワンファインデイ/ディープインパクト 宮田敬介厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 Seattle Slew5×4は単一のため影響力は弱まり、Northern Dancerクロスを伴うStorm Bird5×5とHail to Reasonの系列ぐるみにより全体をリード。血の統一性を欠くため、硬い芝で瞬発力を発揮するというタイプではない。とはいえ、なかなか個性的な血統構成を示しており、開花後は芝・ダートを問わずしぶとい走りが可能。


by つきじ修治

メディア掲載情報
 東京スポーツ(系列紙含む)で連載されている「新馬戦血統指数」「新馬勝ち馬この一頭」「研究室の結論」以外のメディアでの活動状況をお知らせします。

2020.05.14
『ザッツPOG 2020〜2021』(東京スポーツ新聞社)が発売になりました。「種牡馬別注目の2歳馬」のコーナーを担当しています。
2020.04.23
『競馬王のPOG本 2020−2021』(ガイドワークス)が発売になりました。巻末袋とじ「最終結論」のコーナーを担当しています。
2020.04.22
『天才! のPOG青本2020〜2021』(メディアボーイ)が発売になりました。新種牡馬やI理論に関する取材記事が掲載されています。



ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)のI理論評価基準


 ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)では、下記のとおりチェック項目を@〜Jに分類し、評価ランクを6段階で設定しています(なお、下部4項目は評価ランクに反映されない参考データです)。

@主導明確性
A位置・配置
B血の結合度
C血の集合力
D弱点・欠陥
E影響度バランス
F種類・数
G質・再現度
H流れ・統一性
Iスピード要素
Jスタミナ要素
----------------
■芝適性
■ダート適性
■日本適性
■成長力

 血統評価ランクの算定は、まず@〜Jの各項目を○、□、△で評価した上で、○=10ポイント、□=5ポイント、△=0ポイントとし、それらすべてのポイントを合計します。

評価ランクと合計ポイント(全馬の想定分布率)
Sランク= 80以上 (2%)
Aランク= 70〜75(10%)
Bランク= 60〜65(20%)
Cランク= 50〜55(35%)
Dランク= 40〜45(30%)
Eランク= 35以下 (3%)

近年の活躍馬の評価例
ソウルスターリング
(父Frankel、母スタセリタ、母の父=Monsun)
評価ランク=
@主導明確性   ○
A位置・配置   □
B血の結合度   □
C血の集合力   ○
D弱点・欠陥   ○
E影響度バランス □
F種類・数    △66
G質・再現度   ○
H流れ・統一性  ○
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  ○
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    △
■成長力     ○
距離適性=中〜長
《初勝利時の評価コメント》
 Northern Dancer4・5×5の系列ぐるみを主導として、ドイツ系Birkhahnのスタミナをアシスト。その他にもPersian Gulf、Tantiemeなど重厚な欧州系の血が押さえられ、スタミナ面は父よりも上。いかにも欧州の深い芝向きといった内容で、今後の課題は日本の硬い芝への対応となるが、開花を果たした際の底力は十分に備わる。

サトノダイヤモンド(父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父=Orpen)
評価ランク=
@主導明確性   □
A位置・配置   □
B血の結合度   ○
C血の集合力   □
D弱点・欠陥   ○
E影響度バランス ○
F種類・数    □55
G質・再現度   □
H流れ・統一性  ○
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  □
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    □
■成長力     □
距離適性=中距離
《初勝利時の評価コメント》
 Halo3×4・5(中間断絶)とNorthern Dancerの系列ぐるみを前面に配しており、この形態は同父産駒ヴィルシーナ(ヴィクトリアM連覇)と共通性があるが、スピード・スタミナや全体のバランスという面でいえばむしろ当馬の方が上。距離の融通性も備わっており、開花を果たせば上位クラスで通用可能な血統構成の持ち主。