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今週デビューの注目馬ピックアップ
次回は11月16日に更新する予定です。


by つきじ修治



新馬勝ち馬の血統評価&配合ポイント

ジョーマンデリン 牝 父ジョーカプチーノ 母ジョーアラマート/キングヘイロー 清水久詞厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 Halo4×4の系列ぐるみにより全体をリードしているが、Northern Dancer6・6×4・5(中間断絶)の派生もあり、必ずしもシンプルな内容ではなく、安定味や脚質の切れは今一つ。とはいえ、Round Table6×5の系列ぐるみがスタミナをアシストした点は魅力で、好調期に粘りある先行力発揮が可能。芝・ダート兼用型。

カヌメラビーチ 牡 父ロードカナロア 母メジロツボネ/スウェプトオーヴァーボード 須貝尚介厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ□
 Mr. Prospector4×5は単一に近いが、呼び水として効果を発揮。見どころは非常にバランスの良い形態のもと、祖母内メジロライアン、メジロラモーヌの持つ欧州系スタミナが再現されたこと。また、母の父の血がきめ細かく活用され、スピード面もしっかりしている。開花後はマイル前後の距離で堅実かつタフな走りが可能。

ヴァルディゼール 牡 父ロードカナロア 母ファーゴ/ハーツクライ 渡辺薫彦厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 祖母内4代目Nijinskyは世代ズレ。Mr. Prospector
4×4は単一に近い形態で、Sex Appeal−
Buckpasser−Busandaの系列ぐるみにより全体をリードする珍しい血統構成。生きている血の傾向から硬い芝への対応に不安を残すが、強調された祖母内のキーホースはしっかり押さえられ、きっちり仕上がった際の意外性が備わる。

カフジストーム 牡 父ヘニーヒューズ 母テイクザケイク/スキャン 湯窪幸雄厩舎
評価  短〜中 芝□ ダ○
 Northern Dancer5×5・5は中間断絶のため影響力はやや弱く、全体をリードするのはNative Dancerクロスを伴うRaise a Native5×4。母系ローレルハッピー内の血は欧州色が濃く、全体の傾向とやや異なるが、強調された母の父スキャンや祖母内ラシアンルーブルがしっかり再現され、ダート巧者型の内容を示している。

サンタンデール 牝 父ローズキングダム 母コウユーノミチ/キングヘイロー 岩戸孝樹厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ○
 Northern Dancerクロスを伴うLyphard5×4により全体をリード。ただし、Halo4×4やMill Reef5・6×4、ハーディカヌート6×5(いずれも中間断絶)が派生してシンプルさを欠くため、仕上げ・調整は難しく、瞬発力勝負にも不安を残す。とはいえ、生きている血の質は良く、きっちり仕上がった際の意外性発揮は可能。

サトノラディウス 牡 父ディープインパクト 母アーヴェイ/Danehill Dancer 国枝栄厩舎
評価  中距離 芝○ ダ□
 Northern Dancer5×5・5の系列ぐるみにより全体をリード。祖母内に世代後退や不備が生じたことは残念で、父母内の血の質が良いわりに成長力・底力は今一つ。とはいえ、「37」と少ないクロス馬により、父内のスピード・スタミナ要素がきめ細かく押さえられた点は魅力。開花は比較的早く、平均ペースの芝中距離戦向き。

シハーブ 牡 父ゴールドアリュール 母サマーハ/Singspiel 藤沢和雄厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ○
 Hail to Reasonクロスを伴うHalo3×4により全体をリード。Northern Dancer4・6×5・5(中間断絶)やSpecial4×6(単一)の派生もあり、近親度は強いが、父母のスピード・スタミナキーホースをきめ細かく押さえた点は魅力。距離適応範囲は比較的広く、好調期の意外なしぶとさを秘めた配合馬。芝・ダート兼用型。

フィブロライト 牝 父エイシンフラッシュ 母タンザナイト/サンデーサイレンス 音無秀孝厩舎
評価  中距離 芝○ ダ□
 父内ドイツ系などの不備やAlmahmoudの世代ズレはマイナス材料で、信頼度は今一つ。とはいえ、Nasrullah(=Malindi)主導のもと、Mahmoudのスピード、Princequilloのスタミナがアシストされ、非常にシンプルな異系形態により母の血がまとめられた点には妙味がある。評価以上に早期レースでの意外性を秘めた配合馬。

ペルクナス 牡 父Majesticperfection 母サンダーカップ/サンダーガルチ 池江泰寿厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ○
 Storm Bird5×4の系列ぐるみを主導として、これにRaise a Native、Malindi(=Nasrullah)のスピードをアシスト。血の統一性を欠くことや強調された母の父内Line of Thunderの傾向から、上位クラスでの瞬発力勝負にやや不安を残すが、父母のキーホースはしっかり押さえられ、好調期の意外性や距離の融通性が備わる。


by つきじ修治

メディア掲載情報
 東京スポーツ(系列紙含む)で連載されている「新馬戦血統指数」「新馬勝ち馬この一頭」「研究室の結論」以外のメディアでの活動状況をお知らせします。

2018.05.10
『ザッツPOG 2018〜2019』(東京スポーツ新聞社)が発売になりました。当事務所は「種牡馬別注目の2歳馬」のコーナーを担当しています。
2018.04.26
『競馬王のPOG本 2018−2019』(ガイドワークス)が発売になりました。当事務所は巻末袋とじ「最終結論」のコーナーを担当しています。



ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)のI理論評価基準


 ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)では、下記のとおりチェック項目を@〜Jに分類し、評価ランクを6段階で設定しています(なお、下部4項目は評価ランクに反映されない参考データです)。

@主導明確性
A位置・配置
B血の結合度
C血の集合力
D弱点・欠陥
E影響度バランス
F種類・数
G質・再現度
H流れ・統一性
Iスピード要素
Jスタミナ要素
----------------
■芝適性
■ダート適性
■日本適性
■成長力

 血統評価ランクの算定は、まず@〜Jの各項目を○、□、△で評価した上で、○=10ポイント、□=5ポイント、△=0ポイントとし、それらすべてのポイントを合計します。

評価ランクと合計ポイント(全馬の想定分布率)
Sランク= 80以上 (2%)
Aランク= 70〜75(10%)
Bランク= 60〜65(20%)
Cランク= 50〜55(25%)
Dランク= 40〜45(35%)
Eランク= 35以下 (8%)

近年の活躍馬の評価例
ソウルスターリング
(父Frankel、母スタセリタ、母の父=Monsun)
評価ランク=
@主導明確性   〇
A位置・配置   □
B血の結合度   □
C血の集合力   〇
D弱点・欠陥   〇
E影響度バランス □
F種類・数    △66
G質・再現度   ○
H流れ・統一性  〇
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  ○
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    △
■成長力     ○
距離適性=中〜長
《初勝利時の評価コメント》
 Northern Dancer4・5×5の系列ぐるみを主導として、ドイツ系Birkhahnのスタミナをアシスト。その他にもPersian Gulf、Tantiemeなど重厚な欧州系の血が押さえられ、スタミナ面は父よりも上。いかにも欧州の深い芝向きといった内容で、今後の課題は日本の硬い芝への対応となるが、開花を果たした際の底力は十分に備わる。

サトノダイヤモンド(父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父=Orpen)
評価ランク=
@主導明確性   □
A位置・配置   □
B血の結合度   〇
C血の集合力   □
D弱点・欠陥   〇
E影響度バランス 〇
F種類・数    □55
G質・再現度   □
H流れ・統一性  〇
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  □
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    □
■成長力     □
距離適性=中距離
《初勝利時の評価コメント》
 Halo3×4・5(中間断絶)とNorthern Dancerの系列ぐるみを前面に配しており、この形態は同父産駒ヴィルシーナ(ヴィクトリアM連覇)と共通性があるが、スピード・スタミナや全体のバランスという面でいえばむしろ当馬の方が上。距離の融通性も備わっており、開花を果たせば上位クラスで通用可能な血統構成の持ち主。