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今週デビューの注目馬ピックアップ
次回は6月22日に更新する予定です。


by つきじ修治



新馬勝ち馬の血統評価&配合ポイント

ラインカリーナ 牝 父パイロ 母フェールクークー/アラムシャー 武藤善則厩舎
評価  短〜中 芝□ ダ○
 Mr. Prospector4×4(中間断絶)を呼び水として、Nijinsky、Secertariat、Khaled、Buckpasserなどのスピード・スタミナを傘下に収める。問題はシンプルさを欠くことや、母の父アラムシャーの母系に不備を生じていること。芝での素軽さ・切れは不足するが、全体バランスは悪くなく、父のイメージ通りダート対応は可能。

チュウワフライヤー 牡 父ヘニーヒューズ 母ヴィヴィッドカラー/ダンスインザダーク 大久保龍志厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 Northern Dancer5×5・5の系列ぐるみを主導として、Raise a Nativeのスピード、Princequilloのスタミナをアシスト。硬い馬場での瞬発力に通じる要素は不足するが、芝・ダート兼用資質が備わる。ダ1200mでの勝ち上がりだが、強調された母の血の傾向から距離延長にも対応する可能性を秘め、開花後は中堅級で通用可能。

ウインスピリタス 牡 父タニノギムレット 母イルドロール/ゴールドアリュール 杉山晴紀厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ○
 Hail to Reasonクロスを伴うRoberto3×5を主導として、Grey SovereignのスピードやAlibhai、Prince Bioのスタミナを補給。「47」と比較的少ないクロス馬により、シンプルにまとめられた点が長所。ただし、母内に世代後退が見られ、父母の血の流れも一致していないため、安定味や瞬発力は今一つ。時計を要する馬場向き。

トーセンギムレット 牡 父ディープブリランテ 母エラドゥーラ/Sultry Song 萱野浩二厩舎
評価  中距離 芝○ ダ○
 Northern Dancer6・6・7×4(中間断絶)を呼び水として、強調された祖母内Topsider内に欧米の血を集合させた点は魅力。これぞという主導勢力を持たないため、脚質の切れは今一つだが、父母のキーホースは比較的うまく押さえられている。平均ペースのレースに向き、開花を果たした際のしぶとさ・タフさ発揮は可能。

ロードアクア 牡 父ロードカナロア 母オーシュペール/ダイワメジャー 浅見秀一厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 Mr. Prospector4×4は単一に近い形態となり、Northern Dancer、Crimson Satanクロスも中間断絶のため、いずれも影響力は弱まっている。主導の明確性に欠けることは惜しまれるが、父母の持つ欧米のスピード要素がバランス良く活用された点は魅力で、仕上げやすさも備わっている。芝・ダート兼用のマイラー型配合馬。

ショウリュウイクゾ 牡 父オルフェーヴル 母ショウリュウムーン/キングカメハメハ 佐々木晶三厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ□
 サンデーサイレンス3×4(単一)を呼び水として、Almahmoud、Lady Angelaの系列ぐるみにより全体をリード。主導の明確性は万全とはいえないが、前述の3×4が呼び水として効果を発揮し、さらにSanctus、Lt. Stevensクロスが血の結合面で良い働きをしている。全体バランスも整い、開花後のしぶとい末脚発揮が可能。

ナンヨーイザヨイ 牡 父エイシンフラッシュ 母シャルルヴォア/スペシャルウィーク 松永幹夫厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ□
 Northern Dancer6・7×5・6(中間断絶)を呼び水として、Almahmoud、Nashua、Aureoleなどのスピード・スタミナを傘下に収め、シンプルにまとめられた点は長所。父内ドイツ系の血を活用できなかったため、信頼度の高い血統構成とはいえず、クラスが上がった際の決め手は今一つだが、好調期の意外性は備わる。


by つきじ修治

メディア掲載情報
 東京スポーツ(系列紙含む)で連載されている「新馬戦血統指数」「新馬勝ち馬この一頭」「研究室の結論」以外のメディアでの活動状況をお知らせします。

2018.05.10
『ザッツPOG 2018〜2019』(東京スポーツ新聞社)が発売になりました。当事務所は「種牡馬別注目の2歳馬」のコーナーを担当しています。
2018.04.26
『競馬王のPOG本 2018−2019』(ガイドワークス)が発売になりました。当事務所は巻末袋とじ「最終結論」のコーナーを担当しています。



ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)のI理論評価基準


 ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)では、下記のとおりチェック項目を@〜Jに分類し、評価ランクを6段階で設定しています(なお、下部4項目は評価ランクに反映されない参考データです)。

@主導明確性
A位置・配置
B血の結合度
C血の集合力
D弱点・欠陥
E影響度バランス
F種類・数
G質・再現度
H流れ・統一性
Iスピード要素
Jスタミナ要素
----------------
■芝適性
■ダート適性
■日本適性
■成長力

 血統評価ランクの算定は、まず@〜Jの各項目を○、□、△で評価した上で、○=10ポイント、□=5ポイント、△=0ポイントとし、それらすべてのポイントを合計します。

評価ランクと合計ポイント(全馬の想定分布率)
Sランク= 80以上 (2%)
Aランク= 70〜75(10%)
Bランク= 60〜65(20%)
Cランク= 50〜55(25%)
Dランク= 40〜45(35%)
Eランク= 35以下 (8%)

近年の活躍馬の評価例
ソウルスターリング
(父Frankel、母スタセリタ、母の父=Monsun)
評価ランク=
@主導明確性   〇
A位置・配置   □
B血の結合度   □
C血の集合力   〇
D弱点・欠陥   〇
E影響度バランス □
F種類・数    △66
G質・再現度   ○
H流れ・統一性  〇
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  ○
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    △
■成長力     ○
距離適性=中〜長
《初勝利時の評価コメント》
 Northern Dancer4・5×5の系列ぐるみを主導として、ドイツ系Birkhahnのスタミナをアシスト。その他にもPersian Gulf、Tantiemeなど重厚な欧州系の血が押さえられ、スタミナ面は父よりも上。いかにも欧州の深い芝向きといった内容で、今後の課題は日本の硬い芝への対応となるが、開花を果たした際の底力は十分に備わる。

サトノダイヤモンド(父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父=Orpen)
評価ランク=
@主導明確性   □
A位置・配置   □
B血の結合度   〇
C血の集合力   □
D弱点・欠陥   〇
E影響度バランス 〇
F種類・数    □55
G質・再現度   □
H流れ・統一性  〇
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  □
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    □
■成長力     □
距離適性=中距離
《初勝利時の評価コメント》
 Halo3×4・5(中間断絶)とNorthern Dancerの系列ぐるみを前面に配しており、この形態は同父産駒ヴィルシーナ(ヴィクトリアM連覇)と共通性があるが、スピード・スタミナや全体のバランスという面でいえばむしろ当馬の方が上。距離の融通性も備わっており、開花を果たせば上位クラスで通用可能な血統構成の持ち主。