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今週デビューの注目馬ピックアップ
次回は11月24日に更新する予定です。


by つきじ修治



新馬勝ち馬の血統評価&配合ポイント

イダペガサス 牡 父ゴールドアリュール 母カロンセギュール/Forest Camp 高柳瑞樹厩舎
評価  短〜中 芝□ ダ○
 Northern Dancer4・6×5・5(中間断絶)を呼び水として、Almahmoudの系列ぐるみにより全体をリード。祖母内6代目に配されたWar Relicのスピード、Princequilloのスタミナをアシスト。芝スピードレースに対応する素軽さ・切れは不足するが、ダート適性は備わる。比較的仕上げやすく、開花後は中堅級で通用も可能。

レッドベルローズ 牝 父ディープインパクト 母レッドファンタジア/Unbridled's Song 鹿戸雄一厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ○
 Northern Dancer5×5の系列ぐるみ主導のもと、比較的シンプルにまとめられた形態。惜しまれるのは父内Queen's Hussar、母内Unbridled、Crimson Saintなどの生かし方が中途半端になったこと。これぞいう個性・迫力に欠けることは否めないが、仕上げやすさは備わり、中堅クラスで通用可能な内容は確保されている。

サトノワルキューレ 牡 父ディープインパクト 母ヒアトゥウィン/Roi Normand 角居勝彦厩舎
評価  中距離 芝○ ダ□
 父の主導Almahmoudなどの世代ズレは見られるが、Northern Dancerクロスを伴うLyphard4×5の主導が比較的明確になったことや、強調された父の母方Alzaoへの血の集合力を備えた点が長所。母の父Roi Normandの傾向が異なり、少しムラな面はあるかもしれないが、早期の芝中距離戦での意外性発揮が期待できる配合馬。

グロリアフライト 牡 父ヨハネスブルグ 母エスフライト/サンデーサイレンス 五十嵐忠男厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 Almahmoud、Royal Charger、Pharamondのスピード、Hyperion、War Admiral、Precipticのスタミナを押さえ、母の血は比較的うまく活用されている。残念なのは父の世代が少し新しく、そのスピードを生かし切れなかったこと。クロスした血の傾向からすると時計を要す芝に適性を示し、ダートも無難にこなせるタイプ。

ロサグラウカ 牝 父ルーラーシップ 母ローザブランカ/クロフネ 尾関知人厩舎
評価  中距離 芝○ ダ□
 Northern Dancer5・6・6・8×6・6の系列ぐるみとMill Reef6×5の系列ぐるみにより全体をリード。両系統はNearcoを介して連動。牝馬らしい仕上げやすさ・切れは今一つだが、キングカメハメハとローズバドの呼応はローズキングダムと共通しており、きっちり仕上がった際には息の長い末脚を武器とした走りが可能。

ブラストワンピース 牡 父ハービンジャー 母ツルマルワンピース/キングカメハメハ 大竹正博厩舎
評価  中距離 芝○ ダ□
 Northern Dancer5・5・6・7×5・6・6・8の系列ぐるみを主導として、バランス良くまとめられた配合形態。血の集合の明確性を欠き、クラスが上がった際の瞬発力勝負に不安を残すが、Le Fabuleux6×5の系列ぐるみによるスタミナアシストに妙味があり、使われつつ徐々に成長するタイプ。開花後のタフな走りが可能。

ロードライト 牝 父ヴィクトワールピサ 母パパラチア/グラスワンダー 手塚貴久厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ○
 Hail to Reason5・6×5・7は単一で影響力は弱く、全体をリードするのはRaise a Naitve5×6の系列ぐるみ。欧米の血の連動にスムーズさを欠いており、クラスが上がった際の決め手は今一つ。そのかわり、全体を通じて大きな不備を生じず、影響度数値BEFAとバランスが整った点は魅力で、開花後の安定した走りは可能。

フランツ 牡 父ディープインパクト 母ロベルタ/ブライアンズタイム 音無秀孝厩舎
評価  中〜長 芝○ ダ□
 Turn-toクロスを伴うHail to ReasonとAlmahmoudの系列ぐるみを主導として、Haloへの血の集合力を備えた点が見どころ。早期の瞬発力勝負ではツメの甘さを露呈するかもしれないが、全体バランスやスタミナ面にも良さがあり、開花後の堅実性やタフさ発揮が見込める。平均ペースや少し時計を要する芝の中長距離戦向き。

ヌーディーカラー 牡 父クロフネ 母アドマイヤエバート/ディープインパクト 宮本博厩舎
評価  マ〜中 芝□ ダ○
 Northern Dancer、Nashua、Hail to Reason、Native Dancerなど異種のクロスが5代目に並び、主導の明確性を欠くため、芝スピード・瞬発力勝負への対応力は不足。とはいえ、米系の血の生かし方は良く、特に強調された祖母ラスティックベルのスピードがしっかり活用されている。父のイメージ通りダート巧者型の配合馬。


by つきじ修治

メディア掲載情報
 東京スポーツ(系列紙含む)で連載されている「新馬戦血統指数」「新馬勝ち馬この一頭」「研究室の結論」以外のメディアでの活動状況をお知らせします。

2017.05.11
『ザッツPOG 2017〜2018』(東京スポーツ新聞社)が発売になりました。当事務所は「種牡馬別注目の2歳馬」のコーナーを担当しています。
2017.04.27
『競馬王のPOG本 2017−2018』(ガイドワークス)が発売になりました。当事務所は巻末袋とじ「最終結論」のコーナーを担当しています。
2017.04.27
『最強のPOG青本 2017〜2018』(KKベストセラーズ)が発売になりました。当事務所が新種牡馬について取材を受けた記事が「ドラフト対策」コーナー内に掲載されています。



ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)のI理論評価基準


 ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)では、下記のとおりチェック項目を@〜Jに分類し、評価ランクを6段階で設定しています(なお、下部4項目は評価ランクに反映されない参考データです)。

@主導明確性
A位置・配置
B血の結合度
C血の集合力
D弱点・欠陥
E影響度バランス
F種類・数
G質・再現度
H流れ・統一性
Iスピード要素
Jスタミナ要素
----------------
■芝適性
■ダート適性
■日本適性
■成長力

 血統評価ランクの算定は、まず@〜Jの各項目を○、□、△で評価した上で、○=10ポイント、□=5ポイント、△=0ポイントとし、それらすべてのポイントを合計します。

評価ランクと合計ポイント(全馬の想定分布率)
Sランク= 80以上 (2%)
Aランク= 70〜75(10%)
Bランク= 60〜65(20%)
Cランク= 50〜55(25%)
Dランク= 40〜45(35%)
Eランク= 35以下 (8%)

近年の活躍馬の評価例
ソウルスターリング
(父Frankel、母スタセリタ、母の父=Monsun)
評価ランク=
@主導明確性   〇
A位置・配置   □
B血の結合度   □
C血の集合力   〇
D弱点・欠陥   〇
E影響度バランス □
F種類・数    △66
G質・再現度   ○
H流れ・統一性  〇
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  ○
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    △
■成長力     ○
距離適性=中〜長
《初勝利時の評価コメント》
 Northern Dancer4・5×5の系列ぐるみを主導として、ドイツ系Birkhahnのスタミナをアシスト。その他にもPersian Gulf、Tantiemeなど重厚な欧州系の血が押さえられ、スタミナ面は父よりも上。いかにも欧州の深い芝向きといった内容で、今後の課題は日本の硬い芝への対応となるが、開花を果たした際の底力は十分に備わる。

サトノダイヤモンド(父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父=Orpen)
評価ランク=
@主導明確性   □
A位置・配置   □
B血の結合度   〇
C血の集合力   □
D弱点・欠陥   〇
E影響度バランス 〇
F種類・数    □55
G質・再現度   □
H流れ・統一性  〇
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  □
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    □
■成長力     □
距離適性=中距離
《初勝利時の評価コメント》
 Halo3×4・5(中間断絶)とNorthern Dancerの系列ぐるみを前面に配しており、この形態は同父産駒ヴィルシーナ(ヴィクトリアM連覇)と共通性があるが、スピード・スタミナや全体のバランスという面でいえばむしろ当馬の方が上。距離の融通性も備わっており、開花を果たせば上位クラスで通用可能な血統構成の持ち主。