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今週デビューの注目馬ピックアップ
次回は6月23日に更新する予定です。


by つきじ修治



新馬勝ち馬の血統評価&配合ポイント

マイネルユキツバキ 牡 父アイルハヴアナザー 母カメリアビジュ/フジキセキ 高木登厩舎
評価  中距離 芝□ ダ○
 Northern Dancerクロスを伴うSadler's Wells5×3により全体をリード。これにNever Bend、Graustark、Prrince Johnのスタミナが加わる。硬い馬場に適したスピード要素の不足や母の父内Le Fabuleuxの不備は信頼を欠く要因。そのかわり、強調された祖母の血の質は高く、ダートや重など時計を要す芝中距離対応は可能。

ゴールドクイーン 牝 父シニスターミニスター 母サザンギフト/タイキシャトル 坂口正則厩舎
評価  短〜中 芝□ ダ○
 Mr. Prospector5×5は中間断絶で影響力はやや弱く、主導はTurn-toクロスを伴うHail to Reason6・6・7×5・7。Princely GiftのスピードやRound Tableのスタミナをアシスト。血の統一性に欠けるため、芝スピード対応に不安を残すが、同父産駒としては好バランスを保ち、ダート路線でのしぶとい走りが期待できる。

ベイビーキャズ 牡 父アルデバラン2 母スノーボードロマン/スウェプトオーヴァーボード 矢野英一厩舎
評価  短〜マ 芝□ ダ○
 Damascus4×5は単一に近いが、欧米の血をまとめる上で効果を発揮。全体をリードするのはNashua4×6の系列ぐるみ。父母間に世代ズレを生じ、Mr. Prospectorの血が父内2代、母内5代と世代ズレを生じたことや、母系の不備は信頼を欠く要因だが、時計を要す芝やダートへの適性は備わる。好調期の意外性発揮は可能。

テンクウ 牡 父ヨハネスブルグ 母ピサノドヌーヴ/アグネスタキオン 奥村武厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 5代以前に1つのクロス馬も派生しないシンプルな完全異系交配で、Bold Ruler、Almahmoud、Tom Fool、My Babuなどスピード系の血を前面でクロスさせた点に妙味がある。血の集合がわかりにくいことは残念で、ここが上位クラスの瞬発力勝負における不安材料だが、開花後は芝・ダートを問わず安定した走りが期待できる。

ムスコローソ 牡 父ヘニーヒューズ 母ルナレガーロ/アドマイヤムーン 手塚貴久厩舎
評価  短〜中 芝○ ダ○
 Northern Dancer5×5・6の系列ぐるみにより全体をリードし、これにRaise a Native−Native Dancerのスピードをアシスト。影響度数値CEAEとバランスが整ったことや、父母の持つ米系の血をきめ細かくクロスさせた点がこの配合の見どころ。開花は比較的早く、マイル前後の距離で安定した末脚発揮が可能な配合馬。

コスモインザハート 牡 父ハーツクライ 母マーゼリン/Berathea 西園正都厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ□
 Northern Dancer5×4・5の系列ぐるみ主導のもと、強調された母の父Barathea(BCマイル、愛2000ギニー)のスピード・スタミナをしっかり再現。これに父内Haloや祖母内デインヒルのスピードがアシストされ、生きている血の質や全体バランスも良好。開花後は芝マイル〜中距離戦での安定した走りが期待できるタイプ。

ナンヨープランタン 牡 父ルーラーシップ 母テキサスルビー/スペシャルウィーク 松永幹夫厩舎
評価  マ〜中 芝○ ダ○
 Northern Dancerクロスを伴うNijnsky7×5により全体をリード。これぞという個性・迫力に欠け、クラスが上がった際の瞬発力勝負では勝ち味の遅さを露呈するかもしれないが、全体バランスは整い、開花後の安定味やタフさ発揮は可能。芝1200m戦での勝ち上がりだが、距離はもう少しあった方が良いタイプと推測される。


by つきじ修治

メディア掲載情報
 東京スポーツ(系列紙含む)で連載されている「新馬戦血統指数」「新馬勝ち馬この一頭」「研究室の結論」以外のメディアでの活動状況をお知らせします。

2017.05.11
『ザッツPOG 2017〜2018』(東京スポーツ新聞社)が発売になりました。当事務所は「種牡馬別注目の2歳馬」のコーナーを担当しています。
2017.04.27
『競馬王のPOG本 2017−2018』(ガイドワークス)が発売になりました。当事務所は巻末袋とじ「最終結論」のコーナーを担当しています。
2017.04.27
『最強のPOG青本 2017〜2018』(KKベストセラーズ)が発売になりました。当事務所が新種牡馬について取材を受けた記事が「ドラフト対策」コーナー内に掲載されています。



ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)のI理論評価基準


 ペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)では、下記のとおりチェック項目を@〜Jに分類し、評価ランクを6段階で設定しています(なお、下部4項目は評価ランクに反映されない参考データです)。

@主導明確性
A位置・配置
B血の結合度
C血の集合力
D弱点・欠陥
E影響度バランス
F種類・数
G質・再現度
H流れ・統一性
Iスピード要素
Jスタミナ要素
----------------
■芝適性
■ダート適性
■日本適性
■成長力

 血統評価ランクの算定は、まず@〜Jの各項目を○、□、△で評価した上で、○=10ポイント、□=5ポイント、△=0ポイントとし、それらすべてのポイントを合計します。

評価ランクと合計ポイント(全馬の想定分布率)
Sランク= 80以上 (2%)
Aランク= 70〜75(10%)
Bランク= 60〜65(20%)
Cランク= 50〜55(25%)
Dランク= 40〜45(35%)
Eランク= 35以下 (8%)

近年の活躍馬の評価例
ソウルスターリング
(父Frankel、母スタセリタ、母の父=Monsun)
評価ランク=
@主導明確性   〇
A位置・配置   □
B血の結合度   □
C血の集合力   〇
D弱点・欠陥   〇
E影響度バランス □
F種類・数    △66
G質・再現度   ○
H流れ・統一性  〇
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  ○
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    △
■成長力     ○
距離適性=中〜長
《初勝利時の評価コメント》
 Northern Dancer4・5×5の系列ぐるみを主導として、ドイツ系Birkhahnのスタミナをアシスト。その他にもPersian Gulf、Tantiemeなど重厚な欧州系の血が押さえられ、スタミナ面は父よりも上。いかにも欧州の深い芝向きといった内容で、今後の課題は日本の硬い芝への対応となるが、開花を果たした際の底力は十分に備わる。

サトノダイヤモンド(父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父=Orpen)
評価ランク=
@主導明確性   □
A位置・配置   □
B血の結合度   〇
C血の集合力   □
D弱点・欠陥   〇
E影響度バランス 〇
F種類・数    □55
G質・再現度   □
H流れ・統一性  〇
Iスピード要素  □
Jスタミナ要素  □
-----------------------
■芝適性     ○
■ダート適性   □
■日本適性    □
■成長力     □
距離適性=中距離
《初勝利時の評価コメント》
 Halo3×4・5(中間断絶)とNorthern Dancerの系列ぐるみを前面に配しており、この形態は同父産駒ヴィルシーナ(ヴィクトリアM連覇)と共通性があるが、スピード・スタミナや全体のバランスという面でいえばむしろ当馬の方が上。距離の融通性も備わっており、開花を果たせば上位クラスで通用可能な血統構成の持ち主。